【七五三】初穂料の金額は?相場目安・のし袋の書き方・注意点を解説
子供の健やかな成長を祝う七五三は、ご家族にとってとても喜ばしい行事です。晴れ着を用意したり記念写真の予約をするなど、様々な準備で忙しい中にも楽しみな気持ちがあふれるのではないでしょうか。ただ、そんな中で忘れてはならないものがあります。それは「初穂料」です。今回は七五三の初穂料にはどんな意味があるのか、また気になる相場や渡し方などについて解説していきます。
目次
1.七五三の初穂料(はつほりょう)とは?
そもそも「初穂料」とは何なのでしょうか。その意味などについて詳しく解説します。
1-1.初穂料の意味
初穂料とは、神社でご祈祷を受ける際に奉納という形で渡すお金のことです。「初穂」とは、その年に初めて収穫された稲穂のことを指します。古来より日本では稲作が文化の中心にあり、収穫に対する感謝の気持ちを込めて神様に初穂をお供えしていました。貨幣経済社会となった現在では現金を渡しますが、こうした由来から「初穂料」という名目になっています。
初穂料は、七五三に限らずお宮参りなど様々なお祝い事でご祈祷を受けた際に神社に渡すものです。神社の中には納めた金額によって記念品やおもちゃ、千歳飴などがもらえるところもあります。なお、神社によって金額が設定されている場合とされていない場合があるので注意が必要です。
1-2.初穂料と玉串料の違い
神社によっては、初穂料ではなく「玉串料(たまくしりょう)」というところもあります。初穂料は初穂の代わりに納めるお金ですが、玉串料は「玉串」の代わりに納めるお金です。玉串とは、榊の枝に紙垂(しで)をつけたもので、神饌(神様のお食事とされるもの。米や魚、野菜など)に添えて神様にお供えされます。玉串料は、そのお供え物の代わりとなるお金のことを指します。
どちらも神様への捧げものではありますが、厳密には初穂料は祈祷料、玉串料はお供え物の代わり、と異なった意味を持つものです。初穂料はご祈祷時のみで葬儀には用いられませんが、玉串料はご祈祷のほか通夜や葬儀にも用いられます。なお、お札やお守りを受け取るときに納めるのは初穂料で、お供え物の代わりである玉串料を納めることはありません。
1-3.初穂料は必ず必要か
七五三で神社にお参りに行く際、初穂料は必ず必要なのでしょうか。初穂料というのは、ご祈祷を受ける際に納めるお金のことです。従って、神社へのお参りだけでご祈祷は受けないというのであれば、初穂料は必要ありません。代わりにお賽銭を納め、子どものこれまでの成長を感謝し、これからの健康と幸せをお願いすると良いでしょう。
七五三は必ずご祈祷を受けなくてはならない、というものではなく、もちろんお参りだけでも構いません。ただ子どもにとっては日本の伝統文化に触れる貴重な機会ともなるので、事情が許せばご祈祷を受けることを検討してみても良いかもしれません。
2.初穂料はいくら払う?相場の目安とは
初穂料は神社によって設定がある場合もあれば、「お気持ちの額」として明確に設定していない場合もあります。設定がない場合、初穂料の相場は子ども一人当たり5,000円~1万円となっているので、この範囲内の金額で納めれば良いでしょう。これは年齢によって変わることはなく、3歳より5歳、7歳の方が多く納めなければならないということはありません。
また、金額によってご祈祷の内容が変わるということもありません。ただ、神社によっては金額により記念品の内容が変わることがあるので、もし不安がある場合は、直接神社に問い合わせてみると良いでしょう。
3.初穂料の包み方とマナー
初穂料は神様にお納めするお金ですから、丁寧に扱うことが大切です。むき出しのまま渡すということはせず、必ずのし袋に包むのがマナーです。また、のし袋をそのままバッグに入れて持ち歩くと、中で折れたり傷んだりする心配があります。のし袋は必ずふくさに包んでからバッグに入れるようにしましょう。
4.のし袋の選び方
のし袋は用途に応じて様々なものがありますが、七五三の場合は中央に飾られている水引が紅白の「蝶結び」になっているものを選びます。蝶結びは何度でも結びなおせることから、七五三の他に出産や入学など何度あっても嬉しいお祝い事に用いられます。逆に「結び切り」は、七五三ではNGです。結び切りはほどいて結び直すことができないため、二度と繰り返さないようにという意味で結婚式や弔事等に用いられるものです。
水引は印刷したものでも構いません。また、無地の白封筒を用いることも可能です。白封筒を使用する場合は、郵便番号欄が印刷されていないものを選びましょう。
5.のし袋の書き方
のし袋は用途によって表書きと中袋の書き方が違います。ここでは七五三の初穂料の場合の書き方について解説します。
5-1.表書きの書き方
のし袋の表書きには筆ペンや黒の毛筆を使用しましょう。ボールペンなどは好ましくありません。水引の上には「初穂料」もしくは「御初穂料」と書き、水引の下にはご祈祷を受ける子どもの名前をフルネームで書きます。兄弟で一緒にご祈祷を受けるときには、一つののし袋に連名で記載しましょう。
白封筒を使用する場合は、表書きはのし袋と同様にし、封筒の裏面左下に包んだ金額と住所を書きます。
5-2.中袋の書き方
中袋の表面には、中央に大きめの字を意識して金額を記載します。その際、一般的な漢数字でも良いですが、「金壱萬円」のように「大字(だいじ)」と呼ばれる漢数字を用いるとより良いです。裏面は、左下に子どものフルネームと住所を書きます。なお、のし袋に中袋がついていない場合は、白封筒と同じくのし袋の裏面に金額と住所を記載します。
6.初穂料を渡すタイミングと場所
初穂料は、神社に着いて社務所でご祈祷を申し込む際に渡すのが一般的です。ご祈祷を申し込む際は所定の申込用紙に子どもの名前などを書いて提出しますが、その際に添えて渡すと良いでしょう。ただし、初穂料を渡す場所は神社の規模や地域によっても異なることがあります。大きな神社では七五三シーズンには混み合うため、社務所とは別に専用窓口を設けるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
7.初穂料を渡す際の注意点とマナー
初穂料を渡す際にはどのような点に注意したらよいのでしょうか。渡す際のマナーや注意点について解説します。
7-1.お札の状態や向きに注意して包む
初穂料はきれいなお札を渡すのがマナーです。できれば新札を用意し、間に合わない場合はなるべくシワや折り目のないきれいなお札を選ぶようにしましょう。お札を封筒に入れるときは、人物の肖像があるお札の表面が上にくるようにします。
7-2.初穂料は事前に準備する
初穂料は、お参り当日ではなく事前に準備しておきましょう。当日は着付けや移動、写真撮影などやることが多く、うっかり忘れてしまうことにもなりかねません。また、当日あわてて準備すると不備も起きやすいものです。のし袋の購入や記入、お札の準備などを間違いなく行うためにも、あらかじめ余裕をもって用意しておきたいものです。
7-3.兄弟でお詣りする場合は人数分の初穂料を用意する
兄弟姉妹で一緒に七五三のお参りをする場合は、人数分の初穂料を用意するのが基本です。ただし神社によって決まりがある場合もあるので、事前に窓口やサイトで確認しておくと安心です。のし袋は一人ずつ用意する必要はなく、1枚にまとめてしまって構いません。その場合は、ご祈祷を受ける子ども全員の名前を表に記載します。
8.七五三や初穂料の準備ができたら写真撮影も検討しよう
家族や親戚が集まる七五三のお祝いでは、ぜひ記念写真を残したいものです。スマホなどで手軽に撮影するのも良いですが、フォトスタジオならプロのカメラマンに高品質な家族写真を撮影してもらえます。家族の記念となる日を最高の形で残すなら、ぜひフォトスタジオの利用を検討してみましょう。スタジオ撮影はもちろんロケーションフォトなどのサービスもあり、特別感のある写真が撮れます。七五三の日を特別な思い出として、後々楽しく見返すことができるでしょう。
9.初穂料は余裕を持って準備しておこう!
初穂料は金額や渡し方を事前に把握することが大切です。七五三当日は余裕をもって臨み、ご祈祷や写真撮影を通じて特別な思い出を作りましょう。フォトスタジオメゾンはスタジオ撮影やロケーションフォトに対応、プロが子どもの最高の笑顔を引き出しながら思い出のシーンを生き生きと写真に収めます。ぜひお問い合わせください。
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