お宮参りのお金はいくらかかる?相場やマナーについて解説
お宮参りは、赤ちゃんの誕生と健やかな成長を願う日本の伝統的な行事のひとつです。赤ちゃんが誕生しお宮参りを考えている方の中には、費用について知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか?お宮参りには赤ちゃんの衣装を始め様々な費用がかかりますが、費用の相場やマナーを抑えておけば準備をスムーズに進めることができます。そこで、お宮参りに必要な費用についてまとめてみました。
目次
1.お宮参りに係る費用の相場
お宮参りにかかる費用は、2万~8万円程度が相場と言われています。しかし、お金をかけずに済ませる方もいますし、20万円以上かけて盛大に行う家庭もあるなど、お宮参りにかける費用は家庭によって幅があります。また、地方によっては風習やしきたりなどの違いもあり、お宮参りの費用に正解という金額はないと言えます。子どもの誕生後は何かと物入りな時期でもあるので、お宮参りの何にこだわってお金をかけるのかを事前に決めておくと良いでしょう。家計に負担のない範囲で予算を組んでお宮参りの準備を進めましょう。
2.お宮参りに係る費用の内訳
お宮参りには、神社へ納める初穂料や赤ちゃんの衣装代など様々な費用がかかります。費用の内訳について解説します。
2-1.初穂料
お宮参りは、赤ちゃんが誕生し無事に1か月を迎えたことを産土神に報告し感謝を伝えるとともに健やかな成長を願うものです。初宮参り(はつみやまいり)、初宮詣(はつみやもうで)とも言われています。初穂料(はつほりょう)とは、神社で御祈祷を受ける際に納めるお金のことで、玉串料やご祈祷料とも言います。一般的に初穂料は5,000円~1万円が相場とされていますが、神社によっては初穂料の金額が決まっている場合もあるので、事前に電話などで問い合わせておくと失礼がありません。初穂料は御祈祷を受けるためのお金なので、御祈祷を受けずに参拝だけするのであれば必要ありません。
また、お寺にお宮参りに行く場合には「お布施」「ご祈祷料」として納めます。お寺の場合も相場は5,000円~1万円程度とされています。
2-2.赤ちゃんの衣装代
お宮参りに欠かせないのが赤ちゃんの衣装代です。お宮参りの赤ちゃんの衣装は「産着」や「初着」といった着物を着用する和装とベビードレスなどの洋装があります。どちらの場合も、購入することもレンタルすることも可能です。
和装の場合
和装の場合「産着」や「初着」などの着物は「祝い着」とも呼ばれ、レンタルする場合は生地やデザインによっても異なりますが2,000円~2万円が相場となっています。一方、購入する場合には、既製品を購入するのか仕立てるのか、さらに生地の種類などによって価格に幅があり、2万円~20万円程度が目安となっています。例えば、正絹の生地を使い家紋やオリジナルの柄、おめでたい柄などを入れて仕立てる場合には高額になることも予想されます。赤ちゃんのために仕立てる時には、家計への負担を考慮しながら検討すると良いでしょう。
洋装の場合
また、ベビードレスなどの洋装の場合は、レンタルすると数千円で済むことが多いようです。最近では、インターネットでレンタルできるサービスもあり、自宅からスマホやパソコン、電話などで手軽にレンタルすることも可能です。購入する場合は1万円~3万円程度が相場とされていますが、シルクなどの生地の違いやブランド品、グレードの高いものは高価なベビードレスもあります。
お宮参りの写真をフォトスタジオなどで撮影する場合には、フォトスタジオで衣装を用意したプランが提供されていることも多いので、利用しても良いでしょう。
2-3.記念撮影代
お宮参りで記念撮影を検討している方も多いのではないでしょうか?撮影した写真は、記念に残りますし、祖父母やお祝いをくれた方へのお返しの際に添えることもできます。写真を撮影する方法は、大きく分けて3つあります。
スタジオ撮影
まず、多くの方が利用しているのがスタジオでの撮影です。撮影料や現像料、アルバム代などを含めて2万円~5万円が相場となっています。スタジオによっては、お宮参り用の撮影プランを設けているところもあり、赤ちゃんの衣装がレンタルできる場合もあるので上手に活用すると費用を抑えることが可能です。
出張撮影
次に、最近人気が高まっているのがカメラマンにお宮参りの場所に出張してもらって撮影する方法です。費用はプランにもよりますが2万円~3万円程度が相場です。平日と土日・祝日で料金が変わることもあるので、事前に確認しておきましょう。お宮参りの様子をプロのカメラマンに撮影してもらえれば、綺麗に写真に残しておくことができます。
自分で撮影
その他の方法として、自分たちで写真を撮影すれば、費用はグッと抑えることが可能です。スマホで撮影して保存すれば、ほとんど費用はかかりません。赤ちゃんの機嫌をみながら自分たちの好きなタイミングで撮影することができます。
2-4.会食代
両家の祖父母や親しい親族などが出席することもあるお宮参りでは、神社で御祈祷した後に食事をする方も多いです。会食は、レストランや料亭などの外食でも自宅でも構いません。
外食をする場合には、1人あたり3,000円が相場です。料亭などのコースにすると5,000円ほどになりますが、赤ちゃんが生まれたばかりで家の中で用意をしたり片づけたりするのは大変な時期でもあり、外食すればそのような準備なども必要ないので安心して食事を楽しめるでしょう。
自宅でする場合には、1人あたり2,000円~3,000円を目安に準備をしましょう。自宅であれば、授乳のタイミングなどを気にせずに過ごすことができます。外食よりも費用は抑えられるというメリットもあります。自分たちで食事を準備するのが難しい場合には、仕出しのお膳やお祝い膳を宅配してくれるサービスなどを利用すると良いでしょう。
3.お宮参りの費用は誰が負担する?
お宮参りは、我が子のためのお祝いです。基本的には赤ちゃんの両親が準備するものなので費用はパパやママが払うと良いでしょう。ただし、どの立場の誰が「費用を負担しなければいけない」という明確な決まりがあるわけではありません。以前は、お宮参りの費用は父方の実家、お祝い着などの衣装は母方の実家というケースが多くみられましたが、最近ではこだわる人も少なくなってきています。双方の実家で費用を負担する場合には、どちらかの実家に負担が偏らないように事前に相談しておくと後から揉めることもないでしょう。また、祖父母がお祝いの代わりに費用を負担するというケースもあります。その場合は、無理に断る必要はありません。
一般的に、お宮参りは祖父母、ママやパパの兄弟姉妹など身近な身内が出席するものですが、その中には遠方から出向いてくる方がいることもあるでしょう。ママやパパとの関係性にもよりますが、交通費や宿泊費は家計の負担にならない範囲で負担するのが良いかもしれません。交通費などの負担については、事前に相談しておくことをおすすめします。
4.「初穂料」のマナー
4-1.のし袋の種類
初穂料ののし袋は、水引が紅白のもので蝶結びのものを用います。紅白の水引は慶事に使うものです。水引には「蝶結び」と「結び切り」のものがありますが、蝶結びはほどけば何度でも結びなおせることから、何度あってもいいお祝い事には「蝶結び」のものを使用します。一方「結び切り」は一度結べばほどけないことから何度も繰り返したくないものに用いられるものなので注意しましょう。
4-2.のし袋の書き方
お宮参りの表書きは毛筆で書くのが望ましいとされていますが、筆ペンでもマナー違反ではありません。ただし、書き損じた時には修正せず新しいのし袋を用意して書き直しましょう。表書きは「初穂料」「御初穂料」、水引の下には「赤ちゃんのフルネーム」を書きます。
中袋に記載する金額は、書き換えられることを防ぐためにも旧字で書きます。裏面の左下には住所と赤ちゃんの名前を書きますが、中袋がない場合はのし袋の裏に金額と住所を記入しましょう。
4-3お金の入れ方
のし袋へお金を入れる時には、お札を表向きに入れるのがマナーです。中袋は金額を書く面が表、お札は肖像画がある方が表です。さらに、お札の向きを揃えて入れれば丁寧な印象になります。神社へ納めるお金なので新札が望ましいですが、どうしても用意できない場合は汚れやシワが少ないものを選びます。新札は銀行で両替をしてもらえるので、余裕があれば新札を準備しておきましょう。
5.お宮参りは記念撮影で思い出を形に残そう
赤ちゃんが誕生して初めての儀式であるお宮参り。費用がかかることなので、家族と相談しながら無理のない範囲で準備することをおすすめします。両家の祖父母や親族が揃うお宮参りは、赤ちゃんを中心に記念撮影する絶好の機会でもあります。素敵なお宮参りの記念写真は、プロに撮影を依頼して思い出に残してみませんか?フォトスタジオメゾンでは、様々な撮影プランをご用意しております。産着を始めパパやママの着物レンタルも可能ですので、お気軽にご相談ください。