七五三について意味や由来を解説!知っておきたい基礎知識も紹介
毎年秋になると、日本各地の神社には晴れ着で着飾った七五三のかわいい姿が見られます。七五三は日本の伝統行事ですが、何を目的にいつごろから始まったのか。 当初はどのような儀式を行っていたのか。直接の由来や本来の意味については知らない人が多いのではないでしょうか。この記事では、七五三の意味・由来や、七五三にまつわる基本知識について解説していきます。
目次
1.七五三の意味や由来となった儀式とは?
七五三の由来については、もともと平安時代の宮中で行われていた儀式が鎌倉時代に引き継がれました。それ以降、次第に一般にも広まったとされています。ここではその儀式の内容や意味について解説します。
1-1.七五三の意味・由来とは
七五三についてはその由来に諸説あります。もとは平安時代ごろに宮中で行われていた「髪置」「袴着」「帯解き」という3つの儀式がその始まりだとされています。当時は医療や衛生面が不十分で健康を害しやすく、子どもの死亡率は非常に高い状態でした。そのため、成長の節目となる3歳、5歳、7歳になると順に「髪置」「袴着」「帯解き」を行って、無事に育ったことを神様に感謝し、その後の長寿を祈願する儀式を行ったというのがその背景です。
この儀式は鎌倉時代にも引き継がれ、江戸時代には武家や商人の間にも広まりました。明治時代に入ると庶民もこれを行うようになり、七五三が現在の形に落ち着いたのは大正時代のころだとされています。子どもの無事と健やかな成長を祈る親の思いは時代を超えて変わりなく、その風習は脈々と受け継がれて今に至っています。
1-2.髪置の儀とは
平安時代には、男女を問わず生後7日で産毛を剃って坊主頭にし、丸坊主のまま3歳の春まで育てるという風習がありました。これは坊主にして清潔を保ち命を脅かす感染症から子どもを守るためとされていました。この時期を過ぎれば健康な髪がはえてくると信じられていました。こうして3歳の春を過ぎると髪を伸ばし始めます。そのときに行われたのが「髪置の儀」になります。
この儀式では絹糸や真綿でかつら(綿白髪)をつくってこれを頭に被せます。それは白髪になるまで長生きするようにという意味を表しました。わが子の健康を祈る親の一途な願いが込められています。この髪置の儀はまた「櫛置」といわれることもあるものです。
1-3.袴着の儀とは
平安時代には、男女ともに子どもが5歳から7歳を迎えると、当時の正装にあたる袴を初めて身に着ける「袴着の儀」を行いました。これは別名「着袴(ちゃっこ)の儀」ともいわれました。紋付袴に懐剣とお守り、扇子などを脇に差し、碁盤の上に立って吉方を向いて左足から袴を履くという動作を行いました。
この儀式は室町時代になると11月15日に日にちを固定して行われるようになりました。碁盤の上に立つことに天下取りの意味を持たせるようになった江戸時代以降には、男児のみの風習として定着するようになりました。この儀式は現代でも「着袴の儀」として皇室に引き継がれて行われています。
1-4.帯解きの儀とは
鎌倉時代になると、子どもが大人の着物を着て初めて帯を締める儀式が始まりました。これは、着物にひもを縫い付けて着脱がしやすいように作られていたそれまでの着物ではなく、大人と同じ本裁ちの着物を着るようになったことを祝う儀式で、室町時代に「帯解きの儀」として整いました。
当初は男女ともに9歳になったころに行われていました。江戸時代になって5歳の袴着の儀が男児だけの儀式として定着するようになると、この帯解きの儀は、女児が7歳に行う儀式として以後執り行われるようになりました。ちなみに、9歳から7歳に年齢が早まったのは、子どもの死亡率がこの年を境に低くなる傾向にあったことで、7歳を過ぎると一人前としてみなされたという風潮に因るものともされています。
2.七五三についての基礎知識を解説
ここまで七五三の由来などについて確認してきました。実際にお参りをする場合、時期や場所などはどう決めればよいのでしょうか。ここからは、七五三について知っておきたい基本的な知識について解説していきます。
2-1.七五三はいつどこで何をするの?
七五三は、地元の氏神様にお参りして、子どもの成長と今後の幸福を祈願する行事です。一般的にお参りは11月15日に行います。しかし必ずしもこの日にこだわる必要はありません。10月から11月の間で都合の良い日を選んだり、大安吉日にあたる日に行ったりする家庭も少なくありません。
七五三の当日は、子どもは和装に身を包んで神社にお参りします。祈祷を受けた後で記念写真を撮影することが一般的です。その後に食事会などを開く場合もあります。地域の風習や家庭の考え方によって異なりますので、ケースバイケースの部分もあります。たとえば、本来ならお参りする氏神様は地元の神社が一般的です。しかしそれにはこだわらず有名な神社や思い入れのある神社などに足を運ぶ人もいます。神社ではなく地元のお寺にお参りする家庭もあります。そのようなケースでも全く問題はありません。
2-2.七五三のために準備することは?
七五三のお祝いは、準備しなくてはならないことが複数あります。当日あたふたしないよう事前にしっかりと手配をしておきましょう。まず参拝する神社やお寺を決め、祈祷の予約をします。分散傾向にあるとはいえ、七五三は10月から11月にピークの時期を迎えます。この期間は祈祷の予約も取りづらくなることが予想されます。せっかく家族の都合をあわせたのに祈祷の予約が取れないことでリスケジュールするような事態に陥らないためにも祈祷の予約は早めに取るようにしましょう。祈祷の予約が必要のない神社もあります。事前にホームページ等で確認しておきましょう。
同様な理由で、スタジオでの記念撮影や、お参り先に出張カメラマンを依頼する場合も早めに予約を押さえるようにします。子どもが和装する場合は、購入だけでなく着物をレンタルすることができます。貸衣装店以外にも写真館や美容院などでレンタルすることも可能です。その際は着付けもあわせて依頼できるか確認しておくことが必要です。またヘアメイクを行うのであれば美容院への予約も忘れないようにしましょう。お参りの後に食事会を行う予定があれば、移動しやすい場所を念頭に置いてお店の予約も済ませておくようにします。
2-3.七五三を行う年齢は満年齢と数え年のどちらで決める?
七五三は3歳と5歳、7歳に行う行事です。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳で行うことが一般的とされています。これには地域差があり、男の子については5歳のときだけというところもあります。ところでこの七五三ですが、数え年と満年齢のどちらで行えばよいのでしょうか。ここで、数え年・満年齢とはどういうものなのかをおさらいしておきましょう。
数え年とは、生まれた時点を1歳とします。その後、正月が来るごとに1つ年を重ねる数え方です。例えば12月31日に生まれた子は翌日の1月1日には2歳になります。このような考え方が数え年です。満年齢は生れたときを0歳として、誕生日が来るたびに1つ年を重ねます。12月31日生まれの子が1歳になるのは翌年の12月31日です。
このように誕生日によっては成長度に大きな違いが生じる数え年と満年齢ですが、結論から言えば、七五三については数え年でも満年齢でも参拝する時期に決まりはなく、どちらでお参りしても構いません。子どもの成長度合いを見極めながら、それぞれの家庭の事情も踏まえてお参りの時期を決めるのがよいでしょう。
3.七五三の記念写真を撮るならフォトスタジオメゾンがおすすめ!
子どもの成長を祝う七五三は、生涯にわたって語り継がれる宝物の時間です。かけがえのない瞬間は記念として写真に残して置きたいもの。七五三の記念撮影なら写真のプロであるフォトスタジオに依頼するのがおすすめです。多くのフォトスタジオでは、七五三に合わせたお得なプランを用意しています。ハイシーズンの11月はどうしても混雑します。お参りと時期をずらしてゆったりと撮影することをおすすめします。
「フォトスタジオメゾン」にはおしゃれなスタジオセットが豊富にそろい、衣装も100着以上用意されているので、ここであればお気に入りの色柄デザインでおしゃれな記念写真が撮れるはずです。たとえば、スタジオで記念撮影したあと、そのままお参りするというのはいかがでしょうか。撮影・着物レンタル・ヘアメイク着付け一式がトータルでお願いできるので安心です。さらに、お参りの様子を撮影することもできるロケーションフォトも用意されているので、希望に合わせた選択の幅がぐっと広がります。
4.七五三の意味・由来を知り心を込めてお祝いしよう!
七五三の行事は平安時代に端を発し、子どもの成長や長寿を願って行われた儀式がもとになっています。時代は違えど子どもの幸福を願う親の気持ちには変わりありません。りりしく、かわいらしく着飾って弾けるような笑顔を見せる子どもの姿はまさしく一生の宝物。子どもの成長に感謝するとともに、その姿を定評あるプロの写真家の技術で残してみてはいかがでしょうか。「フォトスタジオメゾン」では、七五三の特別プランを用意しています。下記の内容をぜひご覧ください。