夏のお宮参りにおすすめの服装は?選び方のコツや注意点を解説
お宮参りは、赤ちゃんの誕生を祝い健康を祈るために行う伝統行事です。生後1ヶ月頃に行うのが習わしですが、出産のタイミングによっては暑い日差しが降り注ぐ夏となることもあります。猛暑日になることも珍しくない現代では、熱中症のリスクが高まっているので、お宮参りに着ていく服をよく考えて選ばなければいけません。この記事では、夏に行うお宮参りに適した服装の選び方や注意点を解説していきます。
目次
1.夏のお宮参りに適した服装とは?
お宮参りは、土地の氏神様のもとに赤ちゃんが生まれた報告とご加護をお祈りするための儀式です。ドレスコードがあるわけではありませんが、暑さが厳しい夏だからといってTシャツやジーンズなどの普段着とサンダルを組み合わせるのは、あまりにも手抜きです。お宮参りという厳粛な場にふさわしい見た目と暑さ対策を兼ね備える服装こそが、夏のお宮参りに適しています。そこで、夏のお宮参りに参加する赤ちゃん、ママ、パパなどの服装について解説をしましょう。
1-1.【夏のお宮参り】赤ちゃんの服装
赤ちゃんが初めて本格的な外出をする機会がお宮参りです。記念すべき行事ということで、一般的に着物を着せて神社につれていきます。このとき、肌着に純白の内着と掛け着を重ねるというのがよくある赤ちゃんの服装です。
内着
正式な内着の素材は絹ですが高級品でもありますし、通気性の高さを考慮するとガーゼや天竺素材・フライス素材を使った内着がおすすめです。肌着も同様に通気性の高い素材が良いのですが、汗をかくことを考えて吸湿性も備えている品が最適です。
掛け着(祝着)
内着の上に着せる掛け着(祝着)は、赤ちゃんの健やかな成長を祈願して鮮やかなデザインとなっています。夏であれば、ご祈祷をするときや記念写真を撮影するときだけにしておけば、赤ちゃんの負担は減ります。
なお、着物ではなく洋服を着せたいというのであれば、内着をベビードレスやロンパースにしておけば良いでしょう。ベビードレスやロンパースもまた通気性の高い素材で作られているものを選べば、暑さも和らぎます。
1-2.【夏のお宮参り】ママの服装
肌の露出の少ない服を
一般的にママがお宮参りに着ていく服装といえば、和装であれば着物、洋装ならばワンピース・スーツ・セットアップなどのフォーマルな服です。肌の露出が多い服は、直射日光により肌の水分が奪われて熱中症になるリスクが高まりますし、汗を服の布地が吸収することがないので不快感が増します。暑いときこそ、肌の露出が少ない服を選びましょう。
素材の通気性がポイント
肌の露出が少ない服で暑さに耐えられるようにしたいのであれば、素材の通気性がポイントです。例えば着物であれば、通気性の高い素材として絽(ろ)・麻・紗が知られています。特に絹から作られる絽は、織り目が荒く通気性だけなく吸湿性にも優れており、大量にかく汗を吸い取り快適な状態に保ってくれます。絽の着物であれば、お宮参りのようなフォーマルな場面だけでなくカジュアルな場面でも使えるのでおすすめです。
1-3.【夏のお宮参り】パパの服装
夏向けのスーツが一般的
パパがお宮参りに来ていく服装といえば、スーツというのが一般的です。夏向けの裏地がない背抜き仕立てや半裏仕立てのもので、通気性・吸湿性の高い生地で作られたスーツがおすすめです。そのスーツに、下着、白いYシャツと合わせれば暑さの中でも耐えられます。それでも暑いとき、ご祈祷や記念写真のとき以外はジャケットを脱ぐようにすれば体温調整はしやすくなります。
ネクタイはどうする?
ネクタイについては、赤ちゃんとママの服装に合わせましょう。フォーマルな服を着ているようであればネクタイを着用し、そうではないカジュアルな服であればパパがノーネクタイでも場違いではありません。靴下や靴はスーツに合った色を選びましょう。
1-4.【夏のお宮参り】赤ちゃんの兄弟の服装
赤ちゃんより目立たないように
赤ちゃんの兄弟には、主役である赤ちゃんよりも目立たない服を着せましょう。赤ちゃんやママが着物のときにはそれに合わせて着物を着ることができますし、洋服ならば清潔な白いシャツやブラウスとフォーマルな場にあった子供用のスーツ・ワンピースというのが最適な服装です。靴と靴下も服に合わせてコーディネートすることで統一感がでます。
幼稚園、小学校の制服でも可
女の子の靴については、サンダルや素足は避けたほうが無難です。もし、見た目をもう少し華やかにしたいならば、蝶ネクタイやコサージュと言った小物が役立ちます。制服のある幼稚園や小学校に通っているならば、その制服を着せても問題はありません。
替えの服も用意があれば安心
着ていく服のタイプを決めたならば、夏の暑さを考慮して通気性・吸湿性に優れた素材の服を選びましょう。兄弟がまだ幼いとお漏らしをすることもあるので、通気性のあるおむつを着用させ、替えの服も備えておくと安心です。
1-5.【夏のお宮参り】祖父母の服装
あらかじめ話し合っておきましょう
お宮参りに、赤ちゃんの祖父母も同伴するのは珍しくありません。祖父母の服装選びで重要なのは、主役となるのは赤ちゃんであり、赤ちゃんの両親はパパとママである点です。赤ちゃんやママ・パパたちがカジュアルな服装にしているのに、祖父母が孫のお祝いだからと気分が盛り上がって、格式高い着物を選んでしまうと悪目立ちしてしまいます。あらかじめ服装をどうするのか、話し合いをしておきましょう。
一般的には?
一般的には祖母はママに合わせて留め袖や訪問着などの着物あるいはスーツを、祖父の服装はパパに合わせてスーツを選んでおけば問題ありません。
2.夏のお宮参りの服装選びのポイント
夏のお宮参りは、厳しい日差しに照らされて気温と体温が上昇しやすくなります。他の季節とは異なった状況であることを考慮して、何を意識して服装選びをすればいいのか考えてみましょう。ここでは、夏のお宮参りの服装選びで押さえておきたいポイントを紹介していきます。
2-1.体温調整しやすい衣類を選ぶ
赤ちゃんは体温調整機能が未成熟
生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ体温調整をする機能が未成熟で気温の影響を受けます。そのため、体温調整は服で行うことになります。祝着や掛け着は美しい着物ですが、着せることで体温が上昇することが問題です。着るのはご祈祷や記念撮影のときだけにしておき、移動中は通気性・吸湿性のある肌着、ベビードレスなどで体温の上昇を抑えましょう。
体温の下がりすぎにも気を付ける
ときに陽の当たらない社殿やエアコンの利いたフォトスタジオなどに行くこともあります。服の通気性・吸湿性が体温を奪ってしまうと、赤ちゃんの体温が下がりすぎて体調を崩してしまいます。カーディガンのように軽く羽織るものが必要です。また、夏でも冷夏であれば、体温が下がりすぎることもあるので状況に応じて体温調整しやすい服装を選びましょう。
2-2.着替えを用意する
着替えは何枚必要?
体温調整が難しい赤ちゃんでも、生後1ヶ月ともなれば汗をかくようになります。暑さのために汗をかいた後に同じ肌着を着せておくと、汗が蒸発して体温が必要以上に下がってしまいます。風邪を引かないように、汗を吸った肌着を交換できるように着替えを用意しておきましょう。着替えは何度も行う可能性があるので、ある程度は枚数を用意しておく方が良いです。
ママの着替えもあれば安心
また、両親は赤ちゃんを抱きかかえて移動しなければいけないので密着した部分が大量の汗で濡れてしまいます。産後のママは自律神経が乱れて体が冷えやすくなっているため、濡れたままにしておくと体調を崩します。ママの着替えも複数枚用意しておくことをおすすめします。
3.夏のお宮参りで注意すべき3つのポイント!
夏のお宮参りでは、注意するべきことがいくつかあります。ここでは特に注意すべきポイントを3つ紹介するので、その内容をよく理解して無事に夏のお宮参りを終わらせましょう。
3-1.脱水症状や熱中症を予防する
赤ちゃんは脱水症状になりやすい
厳しい日差しが降り注ぐ中で、夏のお宮参りをするのは過酷です。体温は上昇しやすく、大量の汗をかくことになり、体内の水分が奪われます。その結果として熱は体内にこもり、熱中症になってしまいます。特に赤ちゃんは汗をよくかき、脱水症状になりやすいので要注意です。
水分補給はこまめに
赤ちゃんも含めて大人も汗で失った水分・塩分・ミネラル分を補給するべく、経口補水液やスポーツドリンクをこまめに飲みましょう。また、直射日光に当たらぬように、移動するときには日陰を選び日傘などの使用も積極的にした方が良いです。
3-2.無理のないスケジュールを組む
お宮参りだからといって、ご祈祷のあとに記念写真の撮影や懇親のための食事会を執り行うと疲労が蓄積します。参加するのは身内だけですし、明確なルールというものはないので一日に全ての予定を消化しなくても大丈夫です。記念写真や食事会は別の日にするというだけでも、余裕を持って行動でき体を休める時間をつくれます。
3-3.体調が万全ではないときは時期をずらす
産後のママは、自律神経が乱れている影響で体調を崩すこともあります。さらに赤ちゃんも産まれたばかりですから、体が未成熟で免疫機能も発達しておらず病気になる可能性があります。お宮参りは大事ですが、ママや赤ちゃんの体調が万全でないのに強行するのは無謀です。また、パパや赤ちゃんの兄弟たちも、猛暑の中でお宮参りに参加すると体調を崩す可能性があります。生後1ヶ月頃に行う風習ではありますが、状況から涼しくなった時期にずらしても良いでしょう。
4.夏のお宮参りで役立つ!便利アイテム
涼しく過ごすアイテム
夏のお宮参りでは、ベビーカー用の日除け、冷感マット、ハンディファンなどを用意しておくと赤ちゃんの体温上昇を抑えられて便利です。大人や赤ちゃんの兄弟を日差しから守るための日傘や帽子もあったほうが良いでしょう。
飲み物も用意
大量の汗をかいて脱水症状になるときに備えて、常温で飲める液体ミルクも持参しておきましょう。その液体ミルクや家族の水分補給に使う飲み物を保冷剤と一緒に保冷バッグに入れておけば、冷たい飲み物で水分補給できますし爽快感を得られます。
5.夏のお宮参りはフォトスタジオで快適に記念撮影を!
冷房の効いた室内で記念撮影
暑さに苦しめられる夏のお宮参りを快適に行うには、その状況に適した服装選びや便利アイテムの準備が重要なポイントになります。無理をせずお宮参りの思い出を一枚の写真に残したいのであれば、余裕を持って撮影ができるフォトスタジオの利用をしてみましょう。フォトスタジオであれば、ご祈祷とは別の日に予定を組めますし、冷房の効いた室内であればフォーマルな服装でも快適に撮影できます。
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